図書館で予約してまして、順番が回ってきたので読みました。3日くらいでばーっと読んでしまった。
以下、ネタバレを含みます。ご注意ください。
東野圭吾さんはすごいね。この文字量で、且つきちんとした論理で伏線を回収していくんだもんね。
最近は改行してページ数を稼ぐ本が多いような気がしていて、それはそれで空気感を楽しむという点でアリだとは思うのですが、正直なところ読み応えという点では、やっぱり東野圭吾さんくらいの文字量があると嬉しいです。
物理のことをちらっと書くあたりも、本筋とは違いますがちょっとした知的好奇心を満たす役割を果たしていて、私としてはすごく好きです。
さて。ストーリーの感想を。
人の気持ちって分からないです。自分の夢を叶えるために、実現させるために、他人を道連れにしてしまっても良いということはないでしょ。
賛同してくれているならまだ分かるんですけども。
けどそれが途中で気が変わり、道を違えるようなことになるのならば、他人は、その人の人生を歩むべきだから。
まぁでも、自分たちの夢を叶えるほどの逸材に出会い、そのために骨身を削って夢を実現することに捧げてきたのだから、あんな感じになってしまってもしょうがないのかなぁ。
浮かばれないのはなみきやの皆さん。真相を知ったところで、佐織は帰ってこないのだから。これでも最後の、やっぱり死んでませんでした、ホントのホントに殺したのは、っていう展開、必要だったんだろうか。そこまで転がすー?!って思ってしまいました。私としては留美がやりました、終わりでもうお腹いっぱいだったなぁ。
いや、それが東野圭吾さんの面白いところなのかな。
星4つにしたのは、この一連の転がし方が、私としてはやりすぎだったんじゃ、と思ったからです。ここまで転がすのが好きな人も当然いるでしょうけども。