妄想は快感

目の前にある事実に目を向けず、自分の頭の中で描いていることに尾ビレをつけて妄想していることがあります。
あります。って言ってますけど、もしかしたら人生で過ごす時間の半分以上、妄想に耽る時間なのかもしれません。

君は何について悩んでいるのだね

人の悩みは多種多様です。人生って難しい。
過去の栄光を引きずる。対人関係。
アドラー心理学について描かれていた著書「嫌われる勇気」では、人の悩みは対人関係、と言い切っていましたが、それも言い過ぎではないのかなと思ったりします。

そうなんですよね、例えば、「あの人は私のことを嫌いなのかもしれない」という妄想。私も今まで生きてきて何度もこの悩みに苛まれてきました。その度に悩み、時にはその人から離れ、なんとかここまで生きてきたのかなと思います。

多分、同じような悩みを抱えている人、多いのではないかなぁ。
「あの人に良く思われたい」というのは、根底には承認欲求があって、承認欲を満たすというのは人間の本能に近いところにある欲求(と私は思っている)だから、それ自体は避けることのできないものなのだとは思うのですけど。
承認欲求から引き起こされる行動、言動というのは、それ自体が自分にとって心地良いものなのであれば否定されるものではないと思うんですけどね。
ただそれによって、「自分は嫌われているのでは」という不快な思いを抱くのであれば、それは使い方が違うだろ、と。ついそっち方面で考えてしまいがちなのは理解します。人間だもの。

だけどそれは、ただの妄想にすぎないんだよな。妄想。あの人は、私のことを嫌いなのかもしれないけど、もしかしたらそれは過去のことで、今は私のことを嫌いではないのかもしれない。
だって、過去のあの人と、今のあの人では、違う人間になっている可能性があるから。

もっと他に考えることがある

だけど大事なのは今で、自分の未来は自分の意思で変えることができますが、他人がどう思っているかはその人に乗り移ってみないとわからないし、そんなこと、むしろ気にするのは時間の無駄なのではないかな。

と、ここでわざわざ書いている時点で、「私は他人の目を気にしています」と宣言しているような気もするけどね。

多分、この、「妄想をやめる」と、「他人の目を気にしない」っていうのは、私の思考プロセスを変えるということだから、すぐにできることでは無い気がします。
だけど、いつも意識することで考え方って変わっていくと思うし、気づいた時にやらないといつまで経っても変わらないね、ってなっちゃうから、柔軟に変えていきたいです。