近くで花火の上がる音がしていて、ベランダに出てみると二箇所から花火が上がっているのが見えた。
一つは超有名なところで、もう一つはどこだろう、ちょっとわからない、と思ってGoogle mapで方角を見てみたら、埼玉県のあたりかな、というところまではわかった。
花火に少し、思いを寄せてみる。
大きな音と共に魅せる、一瞬の鮮やかな輝き。
そのために何週間もかけて準備してきたんだろうな、と花火師の苦労なども考えてしまう。
一瞬で消えるものに、なぜそんなに魅了されるのだろう。
それは一瞬で消えるから良いのだろう。
昨日書いた、別れについて、というところと少し近しい感覚。
花火は一瞬で出会いと別れを演出するんだよね。
その両方を体感することができるから、そしてそれを大切にしようという思いを持つ人が多いから、花火大会っていう規模で行われるのかもしれない。
真っ暗な空に舞い上がる、大輪の花。
時間の尊さ。一瞬で過ぎ去る刹那。記憶に留めておこうと思うけれど、いつもぼんやりとしか残らない不思議。むしろ露天商で買って食べた焼きそばや、ぬるい缶ビールの味の思い出の方が強い。