佐々木俊尚さんの、「読む力」みたいな名前の本を読みながら通勤。
彼はどっかのいい大学を出て、立派なジャーナリストとして名を馳せているのかと思ったら、大学は留年しまくった、と語られていて、妙な親近感を覚えた。
さらに、二人目のお父さんが、彼が学をつけることに嫌悪し、本を読んでいるだけで怒られたという、いわば劣悪な環境に置かれていたと書いてあり、さらに、すげー!ってなった。
人間、逆境の中で生きていくには、貪欲になんでも吸収しようという精神が必要なのかもしれない。
彼のすごいところは、彼自身が成長しなければいけないと自分で自分の背中を押していたところだと思う。
と、本の端っこを読んだ程度の私が語るのはアレなので、気になる方は佐々木俊尚でググっていただければ幸いである。
人と比べる訳ではないけれど、私も、中学の頃から小説を読むのが好きだったなぁ、と思う。ほとんど忘れてしまったけれど、本を読む姿勢だけは今でも消えていないような気がする。Twitterをやるくらいなら本を読みます、という程度のマインドセットではあるけれど。
本の中には、私の想像もつかないようなことが書いてあることが多く、まるでその人になったかのように、作者の思想を知ることができるのがすごい。
それは小説だって同じで、登場人物のプロットというべきか、そこにどう個性を充てるかというところだって、作者の趣味みたいなものが見え隠れすることが多いだろう。
私の一番好きな作家、伊坂幸太郎で言うところの、溌剌とした女性、みたいな。
私のイメージだと佐伯チズさんなんだけど、彼女みたいな、竹を割ったような性格の女性って伊坂幸太郎、好きだよなー、と思いながら読んでいる。(貶してません。褒めてます
そうやって、自分の好きなものって滲み出るんだろうなぁ。
佐々木俊尚さんは今でこそガジェット好きなおじさんみたいなイメージだけれど、彼も彼なりの個性がきっとあるんだろう。