6月10日 Stay hungry, Stay foolish

久しぶりに朝ランした。暑くて5kmしか走れなかったけど。
自宅近くに流れる川沿いの、遊歩道をゆっくりと走った。
いや、ゆっくりではないか。自分の中ではいつものペース、キロ5分40秒くらいの速さで、5km。
こんな季節になってくると、だんだん虫が増えてくる。
夜走っていたりすると、たまに、口や目の中に入ったりして難儀。
彼らも生きてるんだよなぁ、一生懸命生きているのに、こんなよくわからない動物の口や目に入って、一生を終えるってどうなんだろうなぁ、とたまに思う。

今日は走りながら、スティーブ・ジョブズが遺した言葉、「Stay hungry, Stay foolish」ってどっちが先だっけ、と考える機会があった。
並びはどっちでも良くて、彼は、hungryとfoolishという二つの姿勢を述べたかったんだよなぁ、と考えた。
hungry、つまり空腹な人、飢えた人を想像してみる。
私がそういう状況になったら、どんな行動をとるであろうか。
お腹が空いているんだから、その欲求を満たすために行動を起こす。
その時に、めんどくさいなぁ、とか、きっと考えないだろう。
お腹が空いているんだから、その行動を制限してしまうような「めんどくさいなぁと思う気持ち」は、その先には死を意味するからだ。
貪欲であれ。
私はITの世界で働いていて、それはもう日進月歩で技術が進化していく。
私が今持っている知識は、すでに遠い昔の時に得たものばかりで、だんだん、取り残されていくのかもなぁ、と思ったりする。
取り残されていくということは、上述した「めんどくさいなぁと思う気持ち」に近いのかもしれない。
技術を身につけないと、いつかどこかでお前はクビだ、と言われてしまうかもしれない。
それはジョブズが伝えたかった2つ目の、foolishにも通じるものがあるだろう。
自分は何も知らない人間と当てはめてみることで、新たな知識を欲するという欲求が生まれるから。
ジョブズもまた、ITの世界で生きる人だった。彼とウォズで作り上げた数台のMacで名を馳せ、その後も輝かしい製品を世に送り出した超人。
そう、超人。もしかすると人間というレベルを脱していたのかもしれない。
超人という言葉はまた、ニーチェが遺したものでもあったね。
私はまだ、ニーチェがどんな背景をもたせたのか、よく知らない。
これもまたfoolishという精神に基づき、近いうちにその意味を調べたいな、と思う。