相変わらずの、後悔ばかりしている人生である。
プライベート、仕事、そういう括りに全く関係のない、様々な後悔が、そりゃもう飽きることなく押し寄せてくる。人生は波打ち際なのかもしれない。
自分の力ではどうすることもできない「波」というものを、ギリギリのところで惹かれながら、だけど濡れたくないから、それまたギリギリのところで逃げる、そんな感じで刺激というものと付き合っているような、気がしている。
今日も今日とて後悔していたのだけれど、少しだけ考えたのだ。
後悔はいつも、「〜すれば良かった」とか、逆に「〜しなければ良かった」のように、自分が選んだ選択肢と逆のことが、理想なように思えてくるのだ。
その、選択する時には、自分が最終的に選択した方が魅力的に見えたのだから、その時の自分を信じてあげたい。人間だもの。
だが、一方で、後悔という気持ちを抱いている時には、その当時の自分には見向きもせず、「自分が選ばなかったほう」を魅力的に感じるのだ。
その気持ちに至るには、自分が元々選択して「しまった」ほうに対して失敗という結果を抱いているからであって、だからこそ、こっちを選ぶべきではなかったという経験が付加される。
そして、「もともと選ばなかった方」に対し、その経験を踏まえ、魅力が増すのである。
つまり後悔は、次は良い選択をしようという気持ちの表れなのだ。
そう考えると、なんとなく後悔って、
後ろ向きな気持ちを纏っているように感じるのだけれど、
実際はそんなことなくて、
失敗から得られた経験をプラスした自分が抱く後悔と言うのは、
むしろ買ってでもすべきなのではないか、と、ぼんやり仕事中に考えた。