脇役としての生き方

表に出て、ばーんと活躍する生き方は好きではない。
裏で、そういう人をサポートする方が好きだ。

だけど、そうも言ってられない。
年齢を重ねてくると、自然とそういうシーンに出くわすこともある。
なんとなく、人当たりの良いところを上司に買われ、他方との調整役を命じられることもある。
最初のうちは、気が張っているということもあり、緊張しながらやり取りをしていく。
そのうちに他方と仲良くなっていき、緊張の糸がほどけ、私の得意な雰囲気へと流れていく。

そうするとどうなるか。
気を良くした上司は、周りは、私のそういうところを見て、他の同じような業務を回す。

私も、これが私のストロングポイントだ、と半ば勘違いをし、バキバキとこなしていく。
こうして経験は積まれ、実績も増え、私はそれ系の強い人間となっていく、

ように見えるが、本来はあまり、こういう表に出るのは好きではないのだ。
表に出る人に資料を作る・渡す、などのほうがよほど好きなのだ。

だから、ひずみが生まれる。私自身の中に。

こういう、他とのやり取り系に強いのは自分でも理解している

が、

それが好きではないから、本来はあまりやりたくない、というジレンマを抱えたまま生きている。

最初から、それ、やりたくありません!と言えれば良いのだが、
既にその、私がそういう系に強いという認識が周りに育まれているため、そうなることはない。

そのうちに麻痺し、私は、私の意思を無視して続けていけば良いのかもしれないけど。

それが果たして良いことなのかは分からない。というか、良くないだろ。