4月6日 長嶋有と私
長嶋有の作品は、いつもすかっとする。物語のすかっと性ではなく、歯切れの良い文章を読んだ時に感じる、爽快感。必要な言葉が最小限使われていて、物語も短編ということでさらっと読めるし、大好きだ。こんな風に文章が書けたら良いなー、と読むたびに思う。 思うだけではダメで、余計な言葉をなるべく使わないように、日々、魂を綴っている。魂を綴る、なんて大それた名前にしてるけど、あまり出し控えせずに心の赴くままに書い […]
長嶋有の作品は、いつもすかっとする。物語のすかっと性ではなく、歯切れの良い文章を読んだ時に感じる、爽快感。必要な言葉が最小限使われていて、物語も短編ということでさらっと読めるし、大好きだ。こんな風に文章が書けたら良いなー、と読むたびに思う。 思うだけではダメで、余計な言葉をなるべく使わないように、日々、魂を綴っている。魂を綴る、なんて大それた名前にしてるけど、あまり出し控えせずに心の赴くままに書い […]
辛い時には、涙を流したって良いんだよ。彼だと思っていた人が、私からのメッセージに既読をつけたくせに何も返してこなくなって、そこから2日が経った時、優しかった同僚がそう声をかけてくれた。私は別に、泣くために恋をしているんじゃないんだから。そう心の中で強がると、同僚は少し困った顔をした。 もしかして、彼ではなかったのかもしれない。恋人という定義は人それぞれだから、私にとっては恋人だったけれども、彼にと […]
この声が、誰かに届いているのだろうか。暗闇の中で、いくら声を張り詰めて大声を出したところで、その先に誰もいなければ結局、私が声を出したことを証明することすらできないのだ。誰もいない森の中で、木が倒れたことを誰も気づかないように。 社会生活を、微力ながら営んでいると、他人がいてこその自分があるという存在証明にぶち当たる。私がいくら有益なツイートをしても、それを読む人がいなければ、誰も気づかない。私が […]
少しずつ木々に緑色が増えていくように、人間にも希望の葉が増えていくような時期がある。最初は自分でも気がつかないんだ。それはとても小さな葉っぱだから。だけどそんな状態から、忘れずに水をやって注意深く観察していると、だんだんと葉っぱが大きくなっていくのが分かる。そんなふうに、希望の葉が、大きくなっていくような時期。四季で言うと春のような時期なんだけど、それが人間の春なんだと思う。 猫は窓から見える木々 […]
地獄なんてあるもんか。死んだらそこで人生は終わりで、そのあとの意識なんて何にも残らなくなっちゃうんだから。だって、意識って脳の中で起きる電気信号なんでしょ。 だけどちょっとだけどちょっとだけどちょっと怖いな。 それじゃあ、鬼って誰が作ったの?鬼はもう死んでる人なの?鬼はなんで、あんなに怖いの? 少年は問い続けた。誰も答えのできないような問いを、少年は思い続ける。 きっと死ぬ瞬間は、霧が晴れてパッと […]
柏レイソルはまた負けた。開幕してから1度も勝っていない。 こうなってくると責任は誰が取るんだ!という風潮が出てきて、日本人だなぁと感じる一方で、だからって監督を変えて上向きになりますか、っていうとそれはまた未知数なんだよな。 私はネルシーニョ監督以外、あまりよく知らないので、それじゃ誰がいいんだって時に名前を出せないが、ネルシーニョ監督のおかげでいい試合を見させてもらったところもあるので、うまい感 […]
システム開発の品質を考える仕事についていると、常に不安と戦っているような気分になる。リリースしたあとに、システム障害が出るかもしれないという不安。その不安を払拭するために、様々なテストを考えて、事前にそのリスクを取り除く。 けどどんなテストをしたって、システム障害が出る時は出るんだよな。テストでは不具合がないことを証明できない。システム障害のリスクを限りなくゼロにしましたって観点でしか貢献できない […]
プライドが高い人ほど、偏見を持ちやすいように思う。自分の中で固まった固定観念があり、それをベースにして物事を考えることが多いと思うから。 プライドって邪魔なものだろうか。誰にでも分け隔てなく接し、自分よりも相手を立てる人がいる。そんな人の周りには人が集まってくるし、信頼されていることが多い。 私はそんな人に憧れている。 そんな人の、プライドについてちょっと考えてみた。彼らにもプライドはあるはずなの […]
好きなものに囲まれて暮らすことが、どんなに幸せなことかと。 物欲って絶えないんだけど、ちょっと胸に手を当てて考えてみよう。今、自分が持っているもので十分なんじゃない?今あなたが持っているものを買った時の気持ちを思い出してみよう。それが手元に届いた時はどんなに嬉しかっただろうか。 わかってる。この世界は物で溢れている。あなたの物欲をどうすれば刺激できるか、企業の人たちはものすごく考えている。あなたが […]
大雨の降る空間の上には、太陽が燦々と輝いていると気づいた時に、私の知ってる世界は一部分だけで、その、言わば「無知の知」と言えるような気づきに、私の脳を伝わる電気信号のスピードと密度が上がったような気がした。一時期、「アハ体験」と呼ばれたことがあったが、人生において何度かその、脳がアップデートされる瞬間がある。おそらくそう思ってるだけで、実際には何も変わっていないだろう。私の場合、パキッとした音と共 […]