3月31日 仕事の話

システム開発の品質を考える仕事についていると、常に不安と戦っているような気分になる。
リリースしたあとに、システム障害が出るかもしれないという不安。
その不安を払拭するために、様々なテストを考えて、事前にそのリスクを取り除く。

けどどんなテストをしたって、システム障害が出る時は出るんだよな。
テストでは不具合がないことを証明できない。システム障害のリスクを限りなくゼロにしましたって観点でしか貢献できない。
その時に、真っ先に「どうなってんだー!」って言われる人。
手を替え品を替え、こちらとしては思いつく限りのテストをしましたよ、って体なのにね。
もっと自信を持ったらいいのかな。

一方で、

辛い商売だな、とふと感じる。
システム障害が全く出ないような、安定したシステムになっていくと、品質を考える人は不要でしょって要員整理の対象になるから。
つまり自分の首を絞めるために、仕事をしているんだよな、と。

もし、そんな、安定したシステムを作り続けられるような会社になったら、その時は自分の居場所がなくなってしまうかも、みたいな。
そしたら別の、安定したシステムを作れない会社に入って、またゼロから組み立てていくのかもしれない。