自己嫌悪におちいったとき、何もかも面倒でいやになったとき、何をしてもくたびれて仕方ないとき、元気を取り戻すためには何をすべきだろう。
ギャンブル?宗教?流行のリラックス療法?ビタミン剤?旅行?飲酒?
そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。しかも、いつもよりずっと多くだ。
目覚めたとき、新しい力が漲る別の自分になっているだろう。
「漂泊者とその影」より
何をそんな当たり前のことをそんなストレートに、と思いました。
いや、けど、何を優先するかという価値観次第ですよねこんなの。
私は、睡眠を割と高めの優先アイテムに置いているので、ニーチェのこの言葉は共感することができます。
が、だからと言ってこのブログを読んでくれている方に「睡眠を高めの優先アイテムに置きましょう」とは言えません。言いたくありません。
個人個人の考え方があり、ましてや多様性社会などと言われている中で、そんな画一的な、まして今と全く違う世界が背景にあるところで書かれたものに、全員が共感するべし、というのは難しい話なのです。
ただ、睡眠は、お金がかからず、目を瞑るだけででき、必要なのは時間(と寝るための場所)だけという非常にシンプルなものなんですね。
何か物を買いたいとか、温泉とか、暴飲暴食とか、ほとんどの場合、お金が必要です。
考え方次第ですが、睡眠をたっぷり、欲望のままに取ったとき、「だいぶ寝たなー!」とすっきりしていると思います。時間かかったなー!みたいなネガティブな感想は抱きつつも、寝たことによってストレスが発散され、前向きに考えることができるはずです。
一方、物を買う、温泉、飲食は、一時の満足感は満たされると思いますが、結局寝ていないとしたら、機嫌はいつまで経っても改善されないのではないかな。
って、敵のような比較対象として取り上げてみましたが、そうは言っても、冒頭に書いた通りこれは人の価値観に関わる話だから、自分にとっての優先アイテムってなんだろう、と考えてみると良いかもしれません。
ちなみに私は、1に睡眠、2に食事、3に運動です。
めっちゃ普通ですね。40歳を超えてからは心身の健康に気を付けるようになり、私は特に暴飲暴食で体調を崩しやすいので、無理に食べ過ぎたり二日酔いになるほど飲みすぎたりしないように、節度を守っているつもりです。3ヶ月に1回くらいはやってしまうんですけども。