8月22日 反省について

彼が自分でこの世に別れを告げようとした時、多くの人が、助ける手立てはなかったのか、といった旨を話した。
私だってそう思ったさ。だけど、本人にしかわからないこと、本人にしか見えない世界があるんだよね。
それを他人が理解しようとしても、彼の感覚というバイアスをかけないといけないのだから、逆立ちしても、それを知ることはできない。

エピクテトスというギリシャに住んでいた哲学者が、他人と過去は変えられないのだから、執着すんのやめなよ、と語った。
あの人に、死ななくても良かったのに、といつまでも悔やみ続けるのは、もしかするとその人に執着しているということになるのかもしれない。
死ななくても良かったのに、の後に、私がちゃんと言葉をかけてあげられれば良かった、とか、私がきちんとケアしてあげられれば良かった、とか考えるのはエゴなのだろうか。
後悔って、何かを生み出すんだろうか。
後悔から、自分が起こした・起こさなかった行動に対する反省が生まれ、そこから「次からは失敗しないようにしよう」という気持ちに持っていくことができたらきっと、後悔してもプラスなんだろうなぁ。