辛い過去との付き合い方

過去とは程よく付き合って行く必要がある。

人間は良い思い出や嫌な思い出、どっちもたくさんあるはずで
過去の引き出しを定期的に見に行ってしまうから
強く思い出すものとそうではないものの差が生まれてしまうのだけど

良い思い出が入っている引き出しだけと付き合っていければいいのだけど
実際には嫌な思い出の方も定期的に見に行ってしまうことがあるので
嫌な思い出には、どうしたっていつまでも付き合っていくようになってしまう

良い思い出、嫌な思い出は相対的なものだから、
なにか基準があるはずである。
だいたいは「自分が良い気分になったか、そうじゃないか」だったりするので
深く傷ついた事柄は、嫌な思い出の引き出しにしまわれていることが多く
その思い出を連想させるような物事、例えば季節とかがやってくると
そのことを思い出してしまう。

定期的に思い出すのは、きっと生理反応だから
これはもうしょうがないのかな。

完全に忘れ去るには、その引き出しの位置を忘れるしかなくて
そうするには、「思い出すことをやめる」しかない。
だけど上述のような季節とか、その思い出を連想させるような物事に
再び出会ってしまうことで、お腹が空いたらなにか食べたくなるくらい自然に
その引き出しを開けてしまうのではないかな。
ここが難しい。
多分、訓練が必要なのかな。

その季節がやってきても、思い出さないための訓練。

いったいどんな訓練が必要なんだろう。

ぱっと思いつくのは、新しい思い出を作り、塗り替えること。

例えば、ちょうど今の季節、自分にも様々な思い出があって
いろいろ思い出すことがあるんだけど
この季節に、家族とキャンプに行ったとしよう。
そこで、うーん、焚き火で焼き芋をやりました、というイベントを
新たに作ることで過去、同じ季節に季節に作られた嫌な思い出は
きっとその焼き芋に負けて、だんだん影を潜めていくはず。

ただ、嫌な思い出を忘れることが、本当に良いことかっていうのは、考える余地がある

私が今、ぱっと思いつくような嫌な思い出は、
まぁ忘れるべきだろうなと思うものの
嫌な思い出と一緒に出てくる人間だったり、イベントについては
その人間やイベント自身が持つ個性とか、良い面っていうものもあるはずで
それらを愛することをやめてしまうのではないかなと思うんだよなぁ

愛することの反対は、興味を失うことになるから

いや、そこは、その人間やイベントに対して優しくする必要ないか

ホントは全部愛したいんだよなぁ

だけどその愛を持ち続けることで、自分が辛いと
感じてしまうことが持続してしまうってことになるもんな