悪い思い出との付き合い方

ここ数日は、自分が過去とどう向き合っていくべきかという点について考えることが多い。

最近、早朝に見る夢の印象が強く残る。
季節が春へと移り変わっていくせいだろうか。

春は出会いや別れという点で、様々な思い出がよみがえってくる。
良い思い出もあれば、悪い思い出もある。

良いとか悪いという、その受け取り方については、多分、時の移り変わりとともに変わってくることだってあるだろう。
だから、今は良い思い出だとして受け止めていても、将来はそれが悪い思い出に変わることだってあり得る。

おそらく良いとか悪いとか、そういう評価をせずにフラットな目で思い出を保存しておくことができれば良いのだ
だけど思い出は自分だけのもので、それには多くの場合評価が付いてくるから、そこを切り離すのは難しい。

悪い思い出は、それを思い出すだけで不快な気分になってしまう。
思い出さなければ良いのだが、不快な気分を期待値として無意識に持っているため、それをわざわざ思い出してしまう。
人間の悪い仕様だと思う。
悪い思い出は、思い出さなければ良いのだ。
ふっと不意に浮かんでくることがあるので、その際は、10秒くらい経ったら忘れるように心がける。
違うことを考えると、悪い思い出が自然と頭の中から消えていく。
それを繰り返していくうちに、悪い思い出が頭の中に浮かんでこなくなる。
これは、思考のトレーニングで、自分の悪い思考プロセスを断ち切るために必要だと、何かの本に書いてあったものである。
私はこれを日々実践しているが、なかなか難しい。
そのうちに、悪い思い出が良い思い出に変わってくれないものかと、春を待つようにぼんやりと、その日が来るのを待っている。