チームワークと、仲間を信頼すること

私は柏レイソルというサッカーチームを応援しており、スタジアムに足を運ぶことがある。

実際に見るスポーツ選手の躍動感は圧巻だ。彼らがいかに本気で取り組んでいるか、現地にいるとそれが肌で感じられる。
選手によって熱意に差があったりもする。
熱意は顔に現れる。
が、一見すると無表情に見えるプレーヤーも実はそれが顔に出ていないだけで、内面ではどう考えているか、計り知れない。そのようなプレーヤーの熱量は、インタビューした時の言動で感じられたりもする。

チームワーク

ご存知の方も多いと思うが、サッカーは11人でプレーするスポーツだ。
11人。1人のゴールキーパーと、残り10人のフィールドプレーヤーだ。
サッカーのフィールドはとても広い。意思を疎通させるには、大声を出して仲間に気づかせないといけない。
90分ずーっと大声を出し続けるのは無理だから、アイコンタクトを取ったり、腕を振り上げある一方を指したりし、仲間に要求したりする。

そしてその辺り、チームとしての動きを十分に浸透させるには、それに対応するための十分な練習が必要となる。
彼らは、試合に向けてたくさんの時間を使って練習する。その中で、試合を想定した攻め方、守り方、そしてそれらを連動させた動きなど、複雑な練習をしたりしているのだろう。
そんな風に、地道な練習を繰り返し、チームワークとは何かを身体に刻み込んでいるのだろう。

大谷秀和という、キャプテンの存在感

柏レイソルには大谷秀和という選手がいる。ユース時代を含めると20年以上柏レイソルに在籍する、いわばバンディエラだ。彼はすでに30代の後半を迎えており、世代交代を感じさせつつも、相変わらず試合に出ている。
スタメンで出たり、後半から出たりするなど様々な出場機会がある。

彼はボランチという、中盤から少し守備よりのポジションだ。
彼に期待されているのは、落ち着きと安定感だ。
彼の統率力は立派で、フワフワした試合展開の際に彼が登場すると、急激に落ち着きをもたらしたりする。
おそらくそれまでの試合展開で彼が感じとる中で、ツボを心得ているのだろう。
入るとほかの選手たちにささっと指示を出す。
それだけでチームの雰囲気が急に変わったりする。
実際はネルシーニョという監督から大谷選手が何か指示を受け、それを選手に浸透させているのだろう。だから、監督は大谷選手を信頼していて、そして大谷選手は監督からの指示を聞くことなく、監督がどのような要望を持っているか、聞かなくても分かる状態なのかもしれない。

まだまだ彼に期待することは多い。ずっと柏レイソルの選手として戦い続けてもらいたいものである。