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  • 夜が明ける 西加奈子 ★★★★☆

    夜が明ける 西加奈子 ★★★★☆

    西加奈子さんを読むのは3作目です。サラバ!、まく子、そしてこの「夜が明ける」。
    どの本を読もうかと言うのはあらかじめ決めているわけではなく、図書館で在架されているものをパパっと見て、そこからジャケ借り、という感覚で、この本を手に取りました。

    いやぁ、壮絶でした。
    西加奈子さんの想像力にただただ圧倒されるばかり。
    サラバ!も、まく子も、かなり熱量の高いお話でした。
    だけどこの夜が明けるは、個人的には、それらを凌駕していると感じました。

    西加奈子さん、もしかすると壮絶な貧乏体験をしたのかもしれませんが、それだとしても、貧乏なことを適切な言葉で表現することがいかに難しいか。それを、西加奈子さんの筆力をもって読者に届けようとする気持ちがすごい。
    特に凄かったのは、貧乏のところと、パワハラのところ。
    少しは救われてほしいなぁと読者側として思わずにいられないほどの、貧乏+パワハラと言う両輪で襲ってくるところは、正直読むのがしんどかったです。
    私は、幸か不幸か、そのどちらも壮絶なレベルでは経験したことがないので、それらは想像するしかないんですが、私が主人公だったら辛すぎて自殺してしまうと思います。それくらい辛かった。
    最初の40ページくらいまではだらだら読んでいたのですが、それ以降は一気に読んでしまいました。次が気になってページを捲る指が止まらない、というのを感じた久々の作品でした。
    読んだ後、思わず、重たいため息。

    プロットをぼんやり考えてみると、二人を主人公と読んで差し支えないでしょう、彼らが生きようともがく気持ちを持つキャラクターが立ち、彼らを取り巻くような、少なからず彼らには迎合しない人たちがいる感じ。ストーリーについてはネタバレになっちゃうので詳細までは描きませんが思春期の頃から青年へと、そして33歳に至るまでの紆余曲折、紆余曲折なんて四文字熟語だけでは語りきれないほどに大小さまざまな波が押し寄せてきます。
    私の中では冒頭に述べた貧乏+パワハラのところの描写とストーリーがリアルで、壮絶すぎて、だから逆に幕切れのところは、えっ、このまま終わっていくの?!、と残りのページボリュームを左手の親指で感じながら読んでいました。最後は報われてほしいと多くの読者が考えただろうと思いますが、、いや、主人公の彼らは彼らなりの、ハッピーエンドだったのかもしれないですね。

    また、人間は、小説に、いったいどんなことを求めるんだろう、そんなことも考えながら読み進めました。
    おそらく私の場合は、私とはかけ離れた境遇の人が登場する物語を欲するような気がします。というか、小説を読む人ってみんなそんなもんかね。
    エンタメ性に溢れるストーリーというのは、そういうものなのかもなぁ。ふと思いましたがいわゆる探偵ものは、実際に刑事や探偵を生業としている人は読むんだろうか。そういうものを生業にしていても、小説に描かれるような奇抜な殺人事件みたいなものに触れる機会ってそんなにないから、それはそれ、って感じなのかなぁ。
    私は、私が生業にしている業種/職種に近い物語を読みたいか、と言われると微妙だなぁ。私は共感ではなく、私とは関係ないところで繰り広げられるストーリーに一喜一憂したいタイプなんだろうな。

  • 福よし 札幌駅西口店でお酒を嗜んだ話

    福よし 札幌駅西口店でお酒を嗜んだ話

    ちょっと札幌に行く用事があり、その夜に久しぶりのソロ飲みをしてきました。

    お店はこちら。

    滞在したホテルが近く、近場で気軽に飲める居酒屋がいいなぁーと
    ぶらついていたところにたまたま発見しました。
    20時すぎの入店で、お店は平日の中日だったこともあり、30%くらいの席が
    埋まっていたように感じました。

    不勉強ながら美唄は焼き鳥が有名だと言うことを知りませんでした。
    農林水産省のリンクはこちら。

    夕張山地に続く山岳兵陵地帯であり、かつては全国でも有数の炭坑の町として栄え、多くの炭坑労働者で賑わっていた。当時の炭坑労働者が好んで食べていたといわれるのが「美唄やきとり」である。いまも「美唄やきとり」は地元のソウルフードとして、子どもから大人まで幅広い世代に食べられている。

    農林水産省のホームページより引用

    その焼き鳥をおまかせ盛りで10本いただきました。
    きちんと火が入っているのに鳥胸肉は柔らかく、間に玉ねぎが挟んであるのですが
    それがまたシャキシャキしててとても良い食感、僅かながら玉ねぎの甘みを感じることができました。

    美唄の焼き鳥はどうやら3本が1セットになっているようです。串を文字で表すのが難しいですが、

    1. 鳥胸 – 玉ねぎ – 砂肝 – 玉ねぎ – 鳥胸
    2. 鳥胸 – 玉ねぎ – キンカン – 玉ねぎ – 鳥胸
    3. 鳥胸 – 玉ねぎ – レバー – 玉ねぎ – 鳥胸

    こんな感じのセット。真ん中に位置する具材が違っているのがミソです。
    このお店では全て塩焼きで提供されましたが、そのせいもありさっぱりとした食感でした。
    キンカンは初めて食べたのですが、コクがあり、高タンパクな雰囲気を纏っていました。

    肝心のお酒ですが、
    瓶ビールから入り、ホッピー、そして旭川の地酒である「大雪乃蔵 純米」をいただきました。
    日本酒の事はあまり詳しくないのですが、コメどころである北海道でもたくさんお酒を作っているところがあるんですね。純米だったこともありこちらもさっぱり目、あっという間にお酒がなくなってしまいました。

    焼き鳥10本おまかせのセット。奥の3本が上述した美唄の焼き鳥セットでした
    元祖美唄のもつ、元祖美唄のせい、というちょっと変わった名前
    こちらが大雪乃蔵。店員さんがギリギリまで注いでくれました。
  • 内向型の生き方戦略 | 中村あやえもん | ★★★☆☆

    内向型の生き方戦略 | 中村あやえもん | ★★★☆☆

    私は内向的な人間で、だからこそこんな誰も見ていないところで日記を書いているんですけども、
    こういう系の本を読むと、自分はいったい外向的なのか内向的なのか、分からなくなります。

    私の場合、後天的かもしれないですが雑談する場が苦手ではなかったりするので、この本では「雑談が苦手なのは内向的の特徴」みたいに言い切っているので、そういうのを読んでしまうといったいどっちなんだい、と思ってしまいます。

    そうなると先には進めなくなってしまって、何しろこういう決めつけ的なノリがまた苦手なので、どうせ臆病でリスクには敏感で、みたいな論調で先に進んでしまうんでしょ、と思ったりするので。

    内向的なのが嫌だから、この社会で生きていくのに必要だと思ったからそういう雑談とか、大勢の中でも生きていく術を見つけてなんとか生きてきたのに、そういう私の頑張りがもしかして無駄だったのでは、なんて思ったりして。

    違うんですよね、無理しなくても生きていけますよ、ってその生き方を戦略として紹介してくれているのだから、私が読むべきじゃ無いとか、私の生き方が否定されているとか、そういうことを言いたいわけじゃ無いんですよね。わかってるんですけどね。

    そしたらいったい、私はどうやって生きていったら良いのだろうか。今までの生き方で培ってきた雑談スキルは、手放してしまっても良いのだろうか。

    そもそも雑談って、私、好きだったんだっけか。
    いつくらいに手に入れたんだろう。

    雑談している時の自分は、好きなのか

    雑談している時の自分のことを、自分は好きでいてくれているのだろうか、とふと思い至りました。
    雑談するのは、その場の空気を暖めたいからで、なぜなら雑談の無い空気が苦手だからなんだよな。だとすると、雑談の無い空気から避けるために雑談するという「自分の頑張り」を、どう捉えるのか。
    多分私は頑張って雑談をしていて、そうなると、無理して雑談するってことになるような。

    無理して雑談って。そんなとこに無理する必要があんのかい、と。

    けどその場の空気が苦手だから。

    雑談のない空気に耐えるくらいなら、頑張って雑談するくらいの方が自分にとっては心地良いから。

  • 1月1日

    日付なんてものはただの目安なので、年が明けたと言っても

    みたいな屁理屈を考えていたら親の死に目に会えないなんて想像をしてしまった。

    本年もどうぞよろしくお願いいたします。